イテテテテ…ここを引っ張って…こうして…
はりねず子ちゃん、コルセット?どうしたの?腰痛?
そうなの。最近腰が痛くて…でも腰痛ベルトの巻き方がよく分からなくて…
そうなんだ、大変だね。腰痛ベルト(コルセット)は巻き方1つで腰痛を楽にしてくれるんだよ。正しい巻き方を教えてあげるね
ありがとう。巻き方が分からなかったから早速教えて!!
- 腰痛ベルトの巻き方を知りたい人
- 腰痛の対策方法を知りたい人
- 腰痛ベルトってどのタイミングで巻く・外す等、細かい使用方法を知りたい人
鍼灸師・柔道整復師として13年の下積み(鍼灸接骨院や整形外科)を経て2016年に独立開業し、現在鍼灸接骨院を経営。 これまでに得た経験や培ってきた事を多くの方に知って頂き少しでもお役に立てて頂ければ。という事で副業ブロガーデビュー
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腰痛ベルトの巻き方を1から徹底解説。正しく装着して腰痛をブロック
腰痛ベルトの正しい巻き方をご存知ですか?腰痛ベルト(コルセット)の巻き方一つで腰痛が増減しますから正しく巻き痛みをコントロールしましょう。まず始めに正しい巻き方(ポイント)をお伝えして、その後に注意事項等をお伝えさせて頂きます。
腰痛ベルトの正しい巻き方(ポイント)
- 腰骨(骨盤)を中心にやや斜め下方向に向かって締める
- 息を最大まで吸った時(腹圧が高まった時)に巻く
- お臍の下で締める(3点固定のタイプはその後左右前に引っ張り固定)
- 締める強度は強すぎず弱すぎず、息苦しくない適度な強さ
- 地肌に直接巻かない
- 寝る時は外す
- 長期間(2~3カ月)に亘って使用しない
- 徐々に外す時間を増やしていく
- 依存心が強まる前に外す
の9つのポイントに意識して巻くことをオススメ致します。
それでは上記のポイントをより詳細にご説明+注意事項をお伝えさせて頂きます。正しく巻くには、その理由・根拠を知って頂く事で更に効果が増し、間違った使用方法で症状悪化を防ぐために重要ですからお付き合い下さい。
腰骨(骨盤)を中心に締める
腰痛ベルトの正しい位置は腰骨(骨盤)を中心に締める事ですが、上記の2つの違いがお分かり頂けますか?正しい位置は骨盤(お尻)を締める高さで、間違った位置は腰椎ようつい(腰)を締める高さになっております。
我々、医療従事者の中では当たり前の事ですが一般の方は大多数の人が間違った位置に巻いてしまいます。当然、腰が痛いので腰に巻くと思われがちですが実は腰に巻いてもあまり意味がなくさほど痛みも軽減されません。
これは腰痛の原因となっている筋肉が骨盤に付着しており、その付着部を固定させる事や骨盤が腰の土台となるため、その土台が動かないように固定しなければ意味がなく、また腰痛の原因の一つに仙腸関節という骨盤の関節部分の炎症で痛くなる事も多いため、腰ではなく骨盤を締めるという事が定石です。
実際に巻いてみれば痛みの軽減を実感できるよ。正しい位置に巻こうね。
息を最大まで吸った時(腹圧が高まった時)に巻く
腰痛ベルトの正しい巻き方には呼吸も関係してくるのですが、まず始めに腰痛と腹圧の関係性を理解しましょう。
腹圧の高低の違いは吸気(息を吸う)時に腹圧が強まり、呼気(息を吐く)時に低くなりますが、これは息を吸うと胸(肺)が大きく膨らみ横隔膜が下がり腹筋に力が入るため圧が高まり腰椎の前方部分の安定性が増します。ですから腹圧が低くなると腰痛になり易くなります(肥満や筋力低下がこの原因となります)
腰痛ベルト(コルセット)はこの様に腹圧を強制的に高めてくれる(お腹を前方から締め上げる)役割にもなっております。またお腹が膨らんだ際に巻いてしまうと引っ込んだ時に緩んでしまうため息を吸いお腹が引っ込んだ時に締める事でズレにくくなります
お臍の下で締める(3点固定のタイプはその後左右前に引っ張り固定)
腰痛ベルトには幾つか種類がありますので代表的なタイプをご紹介致します。上記の画像を見て頂くと分かり辛いかもしれませんが、3箇所締める部分があります。
ここまでのおさらいも兼ねてみていきましょう。
- 巻く位置(高さ)は骨盤を覆うように巻く(腰ではなく気持ち下目)
- 息を吸いお腹が引っ込んだ状態で巻く
- ①の両端を適度な強さで巻きますが斜め下の角度(お臍の下)で巻く
- ②③を両側から引っ張り骨盤を更に締める
また上記のタイプ以外にも細身の腰痛ベルトがあります。用途としては前述した仙腸関節部分の痛み(腰というより骨盤付近の痛み)や産後の骨盤を締める目的やスポーツ等動きの多い事が予想される際等に使用します。
産後は骨盤が開くから骨盤を元の位置に戻すためにも巻いた方がいいんだよ。
締める強度は強すぎず弱すぎず、息苦しくない適度な強さ
腰痛ベルトを巻く際の注意点としては、少しでも痛みを緩和させたいと思い強く巻きすぎる事です。上記イラストの様に食後はお腹がいっぱいになり腰痛ベルトを巻いていると苦しくなりますし、常に巻いている状態でもどうしても苦しくなり胃や他の内臓へも負担がかかってしまう事も考えられますので強すぎず弱すぎず適度な強度を心掛けましょう。
地肌に直接巻かない
腰痛ベルトの固定力をより増すために地肌に直接巻こうとする方もおられますが、やはりオススメはできません。夏場であればかぶれ等の皮膚トラブルを起こす可能性が高まりますし、夏場でなくとも汗をかきますから衛生的な観点からしても1枚シャツの上から付けましょう。人によってはそれでも蒸れてかぶれたり皮膚が擦れて痛くなることもありますので、そのような時はタオルやガーゼを挟んでなるべく皮膚の負担を減らしてあげましょう。
寝る時は外す
腰痛ベルトは基本的に就寝時は外します。痛みが強いと外す事に抵抗を感じる方もいらっしゃいますが外しましょう。寝ている時でも痛みを感じるのであれば、それはおそらくコルセットを外したからではなく寝る姿勢の問題だと思いますので、横向きになりエビの様に丸くなる体勢か仰向けであれば膝の下にクッションを入れ「く」の字に膝を曲げて寝る事で痛みが軽減されると思います。
長期間(2~3カ月)に亘って使用しない
腰痛ベルトを長期間に亘り巻き続けるという事は、大変危険です。
なぜかというと、腰痛ベルトを巻く事で筋肉が衰えてしまい(筋力低下)腰の関節が硬くなり可動範囲が狭くなってしまうからです。
腰痛が起きる原因は様々ありますが、その中の一つとして挙げられるのが腹筋群・背筋群の筋力低下です。
筋力が低下すると…
- 腹圧が低下する
- 筋肉の柔軟性の低下
- 血流量の減少
- 骨の支持機構低下(支えが弱くなりグラグラする)
等が起き、結果的により腰痛の悪化を招いてしまうため長期間(2~3カ月)常時固定し続ける等の使用はくれぐれもしないようにお気を付けください。
痛みの状況にもよるけど常時付けていていいのは1~2週間が限度だよ。それ以降は部分的にでも外そうね
徐々に外す時間を増やしていく
腰痛ベルトを長期間使用する事は返って腰痛を悪化させる可能性が高まる事は前述致しましたが、そうはいってもいきなり外すとなったら恐怖のあまり外せない・痛くなるんじゃないかと感じる方もいらっしゃるとは思いますので、まずは少しでも良いので外す時間を増やしましょう。
どのくらいの期間、腰痛ベルトを巻いていても問題ないかは明確には決められておりませんが少なくとも早いに越したことはありませんし、巻かずに済むのであれば巻かない方が良いくらいです。
ですから常に巻いている生活の状態であれば家で休む時は外したり、痛みが軽減しているようであれば普段は外して仕事やスポーツ等活動時だけ付ける様に徐々に外していきましょう。
具体的にいうとギックリ腰の場合は常時付けているのは1~2週間でそれ以降は徐々に外していこうね。完全に外すのは長くとも1カ月以上は避けようね
依存心が強まる前に外す
腰痛ベルトを長期間巻いているとどんどん腰痛ベルトに身も心も依存してしまいます。
特に筋肉は腰痛ベルトを巻いているとあっという間に衰えてきますし、外したらまた痛くなりそう、再発予防も兼ねてずっと巻いていたい等と思ってしまう気持ちも分かりますがやはり良くない事だと思います。
いつの間にか痛みを軽減させるために巻いていたはずが、痛みが出ないようにするために巻いている状態に陥ってしまい、依存心が強くなりどうしても外せなくなってしまう人もいらっしゃいますので注意して下さい。
別の方法(ストレッチや有酸素運動)を取り入れ、それをやったから大丈夫って気持ちになれば安心感が増して依存心が弱まるよ
以上が腰痛ベルト(コルセット)を巻く上でのポイント・注意点を解説させて頂きましたので最後にまとめさせて頂きます。
腰痛ベルトの巻き方を1から徹底解説。正しく装着して腰痛をブロックまとめ
- 腰骨(骨盤)を中心にやや斜め下方向に向かって締める
- 息を最大まで吸った時(腹圧が高まった時)に巻く
- お臍の下で締める(3点固定のタイプはその後左右前に引っ張り固定)
- 締める強度は強すぎず弱すぎず、息苦しくない適度な強さ
- 地肌に直接巻かない
- 寝る時は外す
- 長期間(2~3カ月)に亘って使用しない
- 徐々に外す時間を増やしていく
- 依存心が強まる前に外す
の9つがポイントです。
取説見ても詳しく記載されていない事が多く、意外と適切な巻き方をされている人ばかりではないと思いますので是非使用される際はご確認頂ければ幸いです。
ただ一番望ましい事は、腰痛ベルトを使用しないで済むような身体づくりを心掛けて頂き腰痛そのものを克服する事です。
そのためには、ストレッチや筋トレ等セルフケアを日常の生活に取り入れましょう。
そして慢性的に腰痛がある方や過去にギックリ腰をご経験なさった方は、痛みが強い時や痛みが強くなりそうな事が予想される作業をする際など状況に応じて使用するためにも一つは備えて頂く事も必要だと思います。
自分自身で健やかな生活を獲得し、腰痛という不安を克服しましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
はりほね/45
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