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踵の痛み(子供)の原因は踵骨骨端症が原因?1から徹底解説。

踵の痛み(子供)の原因は踵骨骨端症が原因?1から徹底解説。
はりねずみ君

はりねず子ちゃん、踵骨骨端症って知ってる?

はりねず子ちゃん

踵骨骨端症?知らないよ。踵の痛みなの?

はりねずみ君

そうそう、子供(小学生)がなる疾患だよ。特に小学生の高学年になると起こる痛みなんだ

はりねず子ちゃん

うちの子も運動してるんだけど、確かに最近よく踵が痛いって言ってたなぁ…詳しく聞かせて

はりねずみ君

うん、いいよ。ってはりねず子ちゃん、子供いたんだね………

今回はかかとの痛みで最も多く発生する踵骨骨端症しょうこつこったんしょうについてご説明させて頂きます。
本記事を読んで頂きたい人
  • 小学5~6年生で踵が痛い人
  • 子供でスポーツをやっている人
  • 踵の痛みが治らない人
  • 踵骨骨端症とはどんな疾患なのか知りたい人
  • 踵骨骨端症のケア方法を知りたい人
ハリネズミ(ロゴ)
💻執筆者紹介:はりほね

鍼灸師・柔道整復師として13年の下積み(鍼灸接骨院や整形外科)を経て2016年に独立開業し、現在鍼灸接骨院を経営。 これまでに得た経験や培ってきた事を多くの方に知って頂き少しでもお役に立てて頂ければ。という事で副業ブロガーデビュー
現在、院のホームページは月に3万PVと多くの方に見て頂ける様になりましたが、目標は本業・副業共に10万PV達成させる事です。
主に身体の痛みや悩みについての記事を始め、他にもお得な情報・便利グッズ等のお役立ち情報も配信

上記について私がこれまでに経験してきた知識や情報を基に、分かりやすく解説させて頂きますが結論だけ知りたい方やお時間の無い方は目次から必要な箇所にジャンプしてご覧下さい。

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目次

踵の痛み(子供)の原因は踵骨骨端症が原因?1から徹底解説。

踵の痛み(子供)の原因は踵骨骨端症が原因?1から徹底解説。
踵が痛い子供(イラスト)

踵の痛み(子供)の多くが踵骨骨端症という疾患である可能性が高く、別名をSever(セーバー・シーバー)病といいます。
この踵骨骨端症は一昔前によくいわれた成長痛の一種ですので、予後は良好で成長と共に治癒するので最終的には安心ですが、症状が悪化すると日常生活に支障をきたし、スポーツも中止しなければならなくなってしまうケースもありますので、原因や注意点、ケア方法等を理解し痛みの発生を少しでも抑える事が重要となります。

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)の原因は?

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)の原因は?
原因(イメージ)

踵の痛みの多くが踵骨骨端症といいましたが、どの様な事が原因で起こるのかご説明致します。

骨端症って何?

子供の骨はレントゲン上でみると骨端線という成長線が見られますが機械的刺激が加わると、この骨端線付近に炎症が生じ、痛みが出現する事を骨端症といいます。身長の伸び(成長)が止まると骨端線は癒合するため、閉じて線が無くなり痛みも治まります。つまり骨が癒合する以前に痛む事が骨端症の特徴です

踵骨骨端症というのは、明らかな外傷(ぶつけた・捻った等)が無く徐々に痛みが出現しますが、これは踵骨にアキレス腱や足底腱膜が付着しており、ジャンプやダッシュ動作等を行うと急激な牽引力が加わり踵骨への負担が増大する事や、踵部分が地面からの衝撃を繰り返し受け、炎症が起きると考えられています。

はりねずみ君

運動のし過ぎや身体が硬い子供がなり易いってことだね

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)はどんな症状?

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)はどんな症状?
お母さんたちが首を傾げている(イラスト)

踵の痛み(Sever病)は、ランニングやジャンプ・荷重時(踏み込み時)の踵骨後方部付近の痛みが主ですが、お子さんによっては踵の中央部だけでなく内側や外側が痛いと訴えるケースもあり、痛みを訴える部分を軽く押すと痛みが誘発されます(圧痛)。

初期の段階では、スポーツ後に痛むのみですが症状が悪化するにつれて、スポーツ中に痛みだし中断してしまう事や、日常生活上(スポーツ以外)でも痛みが生じ、踵が地面に付かない様にかばって歩く逃避性跛行(とうひせいはこう)という歩き方をします。

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)の好発年齢や性差はあるの?

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)の好発年齢や性差はあるの?
子供の踵のレントゲン写真

骨端症は成長線(骨端線)部の炎症が原因で、身長(成長)が止まり骨端線が閉鎖(癒合)すると痛みは治まるという事は上記でご理解頂けたと思いますが、踵部分の骨端線は12歳~20歳位までに癒合するといわれているため、個人差はありますが最長でも20歳には治まります。

教科書的には上記の理論が正しいのですが実際には、小学5・6年~中学1年生が圧倒的に多く中学2・3年でもほとんどみられず、男女比は男子が数倍多く発症します。

はりねずみ君

男子の方がスポーツを盛んにやる子が多いからだね

大人の踵骨は骨端線が閉鎖しレントゲン上では容易に確認できる

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)は運動禁止?

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)は運動禁止?
運動禁止マーク

踵の痛みである踵骨骨端症は過度なスポーツ活動をしている子や身体(特に下肢)が硬い子供がなり易い疾患ですが、スポーツはやめた方が良いのか?どの程度やっていいのか等、判断に困る方もいらっしゃると思いますのでポイントをお教えします。

運動中止のポイント
  • 日常生活にも支障が生じる(足を引きずって歩く)
  • 運動中に痛みが出現
  • 就寝中等、じっとしている時でも痛い

上記の様な症状があれば少なくとも1週間~2週間はスポーツを中止し、安静にしましょう。
逆に、スポーツ後に痛みが出現するが時間が経てば(数時間から半日程度)痛みが引くようであれば、スポーツは行って良いと思います。

はりねず子ちゃん

なるほど…上手く付き合うって感じだね

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)の治療法やセルフケア

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)の治療法やセルフケア
ポイントマーク

踵骨骨端症の治療プラン

  • 急性症状(安静時痛・歩行時痛・熱感・腫れ)が強い場合は、スポーツ活動を中止し患部の安静を図る
  • アキレス腱や足部の筋肉を柔らかくするためストレッチの徹底(柔軟性の向上)
  • 踵部への衝撃を和らげるため足底板(インソール)を使用
  • 歩行障害(引きずって歩く)が強い場合は一時的に松葉杖の使用も検討
はりねずみ君

成長と共に治るケガだから手術をする事はないよ

松葉杖の使い方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)に似た疾患

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)に似た疾患
チェックマーク

踵の痛みは踵骨骨端症(Sever病)である可能性が高いですが、類似した疾患もあります。
基本的には治療プランや対処法等は大きく変わらないのですが、痛みが長期化したり骨端線が閉鎖しても痛みが治まらない場合は踵骨骨端症ではなく下記の疾患を疑いましょう。

鑑別疾患・類似疾患
  • アキレス腱炎:アキレス腱自体に炎症が起きるため、アキレス腱を押すと痛い
  • アキレス腱周囲炎:アキレス腱周囲の組織に炎症が起き、アキレス腱炎と比較すると腫れが起きやすい
  • アキレス腱滑液包炎:アキレス腱と踵骨の間とアキレス腱と皮膚の間にある滑液包部の炎症。痛みが強い急性期には赤く腫れた腫瘤が触知できる事もある

以上の3つが類似疾患ですが、踵の骨の痛みや年齢的な要素が当てはまるようであれば踵骨骨端症と考えて良いと思います。

はりねず子ちゃん

要するにアキレス腱付近を押して痛い場合はSever病ではない可能性があるってことね

アキレス腱の痛みでお悩みの方は下記記事をお読み下さい

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)にオススメなアイテム

踵の痛み(子供):踵骨骨端症(server病)にオススメなアイテム
オンラインストアマーク

踵の痛み(子供)はアキレス腱等、足の筋肉の硬さと地面から受ける衝撃が炎症の原因であると考えられていますので、少しでも症状を抑える事が重要です。そこでオススメのアイテムをご紹介させて頂きますのでご参考にして頂ければと思います。

スパイク等のシューズの中敷きに入れるゲルタイプ。シリコン素材で衝撃を吸収します

踵に直接装着するサポータータイプ。激しい動きでもズレずにフィット感を重視したい人向け

上記2つの様なアイテムを使って衝撃から踵を守りましょう。

踵の痛み(子供)の原因は踵骨骨端症が原因?1から徹底解説。まとめ

踵の痛み(子供)の原因は踵骨骨端症が原因?1から徹底解説。まとめ
黒板にチョークでまとめと書かれている

踵の痛み(子供)の原因や踵骨骨端症(Sever病)について解説させて頂きましたので最後にまとめさせて頂きます。

踵骨骨端症のポイント
  • 小学6年生前後のスポーツを盛んに行っている(特に男児)子供で踵の痛みを訴えた場合、まず踵骨骨端症(Sever病)を疑う
  • 原因はアキレス腱等、足の筋肉の硬さと地面から繰り返される衝撃で骨端線付近に炎症が起こる
  • 運動後に痛みが出現しても、数時間から一晩経てば治まる程度であればスポーツ可だが、運動中に痛みが出現し中断せざるを得ない場合や、日常生活にも支障が出て足を引きずる程であれば1~2週間は運動を中止し安静にしましょう
  • 症状の軽減や再発予防には、足の筋肉の柔軟性向上を目的にストレッチをする事とと踵への衝撃を緩衝してくれる足底板やサポーターを使用しましょう

最後にもう一度お伝えしますが、踵骨骨端症は成長と共に自然と治る痛みですから手術の必要もないですし、軽視し過ぎてはいけませんがあまり深く心配する疾患ではありませんので、上手に付き合いながらスポーツ活動しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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